はじめまして、mirror mayの田邊です。
カンケに続きこれから私もお話していきたいと思いますので、拙い文章ですが、温かく見守っていただけると幸いです。
さて、タイトルの『父親のリネンシャツ』
写真の人物が私の父親(65歳)です。
家業が農家のため父親は農家一筋で約半世紀。
農家の平均年齢は66.8歳(2016年 農林水産省調べ)のようなので、まだまだこれからも長そうです。
そんな父親ですが、今日はリネンシャツを羽織り、さつまいも畑へ。
茂る葉の中に手を突っ込み、余分な葉の摘み取っていました。
さつまいも畑を後に、向かった先は納屋。
こだわりの強い父親は、「袖まくりをしやすいよう反り返りやすいカフス」というデザイン意図など気にも留めず、まくっていた袖を直していました(畑では私の指示で袖をまくってもらっていました)。
どんなに暑い日でも仕事は長袖で行うのが鉄則だそう。
日曜大工を行う父親は、最近作業台作りに悪戦苦闘。
この日も木材の表面を削る電動カンナから生じた木くずで、当然カフスは木くずだらけになりますが気にしません。
どの作業においても袖をまくることはしないため、カフスは段々と黒くなっていました。
作業中散乱してる工具が気になったのか、今度は掃除を始める父親。
次は砂埃との戦いです。このリネンシャツはこの先、そんな父親と様々な場面を共にし、きっとこれからも至る所に砂、泥、機械油etcを付けることになるでしょう。
でもそれは「父親でしか付かない汚れ」すなわち「父親だからこそ生まれたデザイン」として、このリネンシャツを唯一無二のワークウェアに昇華させるポジティブな要素。
そう信じてこれからも遠慮なく、そして長く、
使ってくれたら息子は嬉しい。